「たんぱく質をたくさん摂ると腎臓に悪い」
こんな話を聞いて、プロテインやお肉を控えたほうがいいのかな?と不安になったことはありませんか?
実はこの考え方、最新の研究では必ずしも正しくないことがわかってきています。
この記事では、2025年に発表された信頼性の高い研究をもとに、
- たんぱく質と腎臓の本当の関係
- お肉や魚、豆類はどうなのか
- 一般の人が気をつけたいポイント
を、専門知識がなくても理解できるようにやさしく解説します。
結論から言うと
健康な人が普通にたんぱく質を摂ることは、腎臓に悪いとは言えません。
それどころか、
- お肉・魚・卵などの「動物性たんぱく質」
- 豆類や大豆製品などの「植物性たんぱく質」
どちらも、将来の腎臓病リスクが低い人ほど、よく摂っているという結果が出ています。
この研究はどんな内容?(かんたんに)
今回紹介するのは、世界中の研究をまとめて分析した論文です。
- 約22万人分のデータを使用
- 長期間、人の健康状態を追いかけた研究のみを対象
- 「たんぱく質の摂り方」と「腎臓病の発症」を比較
つまり、かなり信頼できる調査だと考えてOKです。
たんぱく質の種類ごとの結果
① たんぱく質の量そのもの
「たくさん摂る人」と「少なめの人」を比べても、
👉 腎臓病のなりやすさに差はありませんでした。
単純に「高たんぱく=腎臓に悪い」とは言えない、ということです。
② お肉・魚・卵などの動物性たんぱく質
- よく摂っている人ほど
- 腎臓病になるリスクが低い
適量のお肉や魚は、腎臓の負担になるどころか、 体を守る食事の一部になっている可能性があります。
③ 豆・大豆製品などの植物性たんぱく質
- 摂取量が多いほど
- 腎臓病のリスクがさらに低下
豆腐・納豆・豆類などは、 腎臓にもやさしいたんぱく源と言えそうです。
なぜ「たんぱく質は腎臓に悪い」と言われてきたの?
これは、
- すでに腎臓病がある人
- 医師からたんぱく質制限を指示されている人
の話が、 健康な人にも当てはめられて広まってしまったことが大きな理由です。
健康な人と、病気がある人では、 食事の考え方はまったく別です。
ただし注意:消化が弱っているときの高たんぱく食
ここはとても大切なポイントです。
こんなサインはありませんか?
- 食後に胃が重い・もたれる
- お腹が張りやすい
- 昔より肉がきつく感じる
こうした状態のときに、 無理に高たんぱく食にすると、 体に負担になることがあります。
たんぱく質は「食べればOK」ではなく、 きちんと消化・吸収できてこそ意味があるからです。
一般の人が意識したいポイント
- 一度に大量に食べすぎない
- よく噛んで食べる
- 魚・卵・豆腐など、消化しやすい食品も活用する
- 体調が悪いときは無理に増やさない
「たくさん摂る」より、 **「自分の体に合った摂り方」**が大切です。
まとめ
- 健康な人にとって、たんぱく質は腎臓に悪者ではない
- お肉・魚・豆類は、将来の腎臓病リスク低下と関係している
- ただし、消化が弱っているときの高たんぱく食には注意
正しく知れば、 たんぱく質は安心して味方につけられる栄養素です。
参考文献・引用元
Talebi S, et al. Dietary intake of total, animal, and plant proteins and risk of chronic kidney disease: systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studies. BMC Nutrition. 2025;11:231. DOI: 10.1186/s40795-025-01204-0 (オープンアクセス論文)
